少し遅く短い夏休みをいただいて、地元である青森に帰省しました。8月下旬の北国は、例年通り涼しい。都会の気温にうんざりして夏に帰ると「結構住みやすいところなのかも」なんて、うっかりと頭を過ってしまう。(実際、5~6か月間雪が降り続けることを除いては、住みよい場所だと思います。笑)
今回は、土曜の友人の結婚式に合わせたので、金曜~月曜まで3泊4日の短い滞在に。夕方に新幹線で新青森駅について、夜に仕事終わりの友人が車で迎えに来てくれる予定だったので、それまで3時間ほど一人で青森駅周辺をぶらぶらしたよ~。
■カフェ『シュトラウス』(ウィーン菓子専門店)
青森を代表する、食べログ百名店(スイーツ)の名店です。全国的にも有名らしい。シェフは日本に数名しかいないオーストリアの国家資格保持者なのだとか…!
ザッハトルテやカシスケーキなどのスイーツだけであれば、ここ本店まで来なくても新青森駅に販売店舗があるのでそちらでも購入可能です。でも是非サロンに来てほしいな~ カフェ好きだからこそ言うけれど、これを目当てに青森を訪れる価値は十分にあるお店だと思いますよ。(この味、価格、雰囲気、なによりこんな名店なのに空いていること…!)
ちなみにちなみに、新幹線停車駅の【新青森駅】と、シュトラウス最寄の【青森駅】は異なる駅ですのでご注意を。新幹線駅あるあるだね。電車で5~6分だけど、電車は1時間に2本だよ。こっちは地方あるある!
シュトラウスを出た後、迎えの時間までまだ余裕があり、ゆっくり座ってPC作業がしたく、しかし「折角の休みだしちょっと羽目を外したい…!」と私の中のマイルドヤンキーが顔を出したので、5分程歩いてこれまた駅そばのこちらへ。
(全くの余談だが、私の兄は「家の半径5kmから出られなくなってもいい」と言い切るほどのマイルドヤンキーである。実家周辺、商業施設、映画館、カラオケ、TSUTAYA、携帯ショップ…等々なんでもあるんだよね。)
■A-FACTORY
(なぜか三角形の建造物が多いんだよね~なんでだろうな)
こちらは物産館、フードコート、レストランなんかがある複合施設です。ここでどう遊ぶかというと、ここには「シードル」の蒸留所があるんだよ~へへへ。
早い時間に行くと、蒸留の様子も見学できるかと思います。シードルはりんごのスパークリングワインだけど、飲み口の仕上がりや使っている品種により結構味が違うので、飲み比べるのも楽しいですよん。
私は今回は甘口に。グラスも冷凍庫から出したてキンキンの状態で提供されるの最高でした。種類も豊富で200mlの小瓶から売っているので、お酒好きの方へのおみやげにも良いよね。
余談。(好きだな~余談)この後迎えに来てくれた友人、カホちゃんはいきなりQueenにドハマりしていた。ドアを開けた瞬間から結構な音量で上映中のライブ映像に迎えられ、かわいく「ただいま♡」と言う前に、つい反射で「え、ボヘミアン・ラプソディ?からのそんな…!?」とツッコミを入れてしまった。5月に東京に遊びに来たときに、渋谷で一人で歩き疲れて入った映画館で観てしまって以来猛スピードでのめりこんでいるらしい。え、なんだか情景的で良い話だね。(ちなみにカホちゃんは私のアイコン絵の作者でもあります。改めて制作の御礼もしたよ~ありがとう。)
日付変わって翌日。友人の披露宴である。北海道の結婚式ご祝儀ではなく会費制であるのは有名な話かもしれないけれど、ここ青森県も会費制がメインストリームである。ありがた~~~い…。(2019年、披露宴に6回出席する女の心の声)
会場は「最近すごく人気よ~」と母たちからよく聞く(田舎ってマジで口頭による伝聞情報が主体なのです)、『フレアージュ・スイート』。ここの会場がとてつもなく可愛くてびっくりした。
このお花のバージンロードは素敵すぎますよね…?ここを歩く、私の友人もとびきり綺麗でした。冗談でなく私は、彼女が10代のまだ何も知らぬうちにどうにか見つけて口説いて芸能界に引き擦り込まなかったオスカーもスターダストも東宝芸能もばかだな~~~って思っているほど、類まれな美少女なんですけど。会場中が彼女のこの笑顔を見られて良かったな~と思うぐらい、キラキラの花嫁でした。本当に、扉が開いて現れた瞬間、「あっ無敵モードだ」と思ったもん。「わたし晴れ女だからねー!」って。青森は曇り空が多いんですけどね、さすがなのよ。
彼女は美しく強くとても自立した人なので、絶対に自分の力で幸せになるんですけど、それでもやっぱり傍から祈りを贈りたくなる。おめでとうおめでとうおめでとう!どうかこの先も沢山の幸いがありますように。
PS, そしてこの先まだチャンスがあるかもだぞオスカースタダ東宝芸能…!(美しさが親子三代の遺伝子レベルであることを確認した。)
そして明くる日。この日は朝から母とのおでかけDayにしてみました。2015年からかな?毎年、年に一度2人きりで旅行をするようになったんですけど、それを定例行事にしてから飛躍的に仲が良くなりました。もともと良好な親子関係ではあったと思うけど、今は友人のように気ごころが知れているというか。まぁ私が大人になって、彼女の考えてることが理解できるようになったんでしょうね。
とりあえずの目的地だけ決めて、思いついたところに立ち寄りながらノープランでドライブを。
■盛美園(青森県・平川市)
スタジオジブリ『借りぐらしのアリエッティ』の翔の家のモデルになったと言われてる青森県・平川市の『盛美園』。
— 菜子 (@07250226no) August 25, 2019
(…地元のことをまるで知らない人間なので、私は知らなかった😂)
母に連れてきてもらいました。
社員旅行で青森に来てここを訪れるジブリ様がめちゃくちゃイケてるなと思いました☺️🍎 pic.twitter.com/DKDlvqxVpm
モデルらしいし、上映当時の2010年頃、観光客も増えたらしい。本当につい最近まで、地元に何にも興味を持っていなかったのだなと反省する。びっくりするほど色んな事を知らないのよ。
■猿賀公園・猿賀神社・蓮池(青森県・平川市)
池のほとりにある鳥居、そこから伸びる橋を渡って、真ん中に位置する社。7~9月のこと時期だけ池には蓮が満開に咲きます。この光景、夢みたい。「ここには神様がいるだろう、」とおもわず思ってしまう。いやだって、神様もこの場所には居たいでしょう。随分と居心地が良さそうだ。夏以外の季節は葉がすべて散るので、ただの池の状態になるみたい。ちなみに桜の時期も、散り桜が池に降り積もるのでたいそう幻想的とのことです。その時期もまた来たいな。そして、こっちも何かの映像作品の舞台になってほしいな~。こんなの、青森県民だけのものにするには勿体無さすぎるよ。
■奥入瀬渓流(青森県・十和田市)
これが見たくて。片道約3時間かけて連れてきてもらったのでした。マイナスイオンというわけではないけれど、都会で感じる嫌な諸々を吹き飛ばしてくれるのはやっぱり自然なんだよね。森林と清流、永遠に好きです。(インターネットがないと生きていけないので長時間は滞在できないが…。当然ながらこの辺りは圏外。)
■八甲田山・酸ヶ湯温泉(青森県・青森市)
気付いたらあれよあれよという間に山のてっぺんのほうに近づいていた。奥入瀬渓流から青森市街のほうに抜けるには山越えをしなきゃいけないんだね、知らなかった。
八甲田山は火山なので、温泉の源泉が噴き出ているのです。多分うっかり落ちたら死ぬやつ。ドラマ『TRICK』だったら絶対ここが犯行現場の一つになるやつ。
母に「ここが地獄沼よ~(この名称もTRICKっぽい……)」と言われてうっかり車外に出てしまったんだけど、ここは標高1,200m…体感で、どう考えても10~15℃くらいしかないんですね。こんな高いところに来るなんて想像が出来ていなかったもので薄手のワンピースな私、夏に寒さのあまり怒り出す(笑)
すぐそばにある「酸ヶ湯温泉」に連れてきてもらって、温かいおそばを食べて暖を取りました。生の喜びを感じる美味しさだったよ…山こわい…。あ、冷えてしまうのであまり量は飲めなかったけど、この八甲田の湧水が染み渡るようなおいしさでした。こんなにまろやかなお水を初めて飲んだかもしれない。これはゴクゴク飲みたくなるな、とにかくのどごしが気持ちいいんだよ~。
温泉は入らなかったけど、めちゃくちゃ趣があります。登山やスキーの名所でもあるので、そういうのがお好きな方は是非!
こんな感じで一日中、身近な、でもあまり知らなかった色んなところをぐるぐる回ってみました。印象的だったのが、母が「あなたと旅行するようになって、ちょっと冒険心が湧いてきた」とぽつりと言ったこと。
これは私の頭の中だけの話だけど、東京の街をGoogle Mapを片手にひたすら散歩したり、普通に生きていたらあんまり行かないような場所にわざわざ足を運んでみたり、遠征だなんだと称して地方や海外を気軽に訪れてみたり。ある時から趣味として始めたこれらの行為を全て、私は「冒険だ!」と思ってやっていて。でも、「趣味:冒険」と言うのはちょっとあまりにも思春期すぎるので笑、それ以外の細分化したカテゴリで説明しているんだけど、心の中では全部が小さな冒険なんですよ。いつもわくわくしながらやってるの。ただ、その冒険ってワードを人に言ったことは多分一度もないのに、母からすっと出てきたのにはびっくりしました。思考回路がやっぱり似ているのかな。そして嬉しくもなりました。好奇心だけで知らないことに向かっていくのって、どんなに小さなことでもやっぱり楽しいよね、冒険だよね。
それを一緒に楽しめるように、どんどんなっていってるのが嬉しいな。
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というわけで、とて楽しい夏休みでした。青森案外良いところでしょう~。
18歳までずっと地元は私にとって「どうしようもなく居心地の悪い住処」で、風土とか人とか適応できない部分だらけで、上京する時も寂しさより楽しさよりホッとした気持ちが勝ったぐらいなんだけど、今はもう楽に息ができる場所になりました。まぁ人生何かあるか分からないからあれですが、もう住む場所ではなくて、でも時々帰る場所ではある。程よい距離感がやっと府に落ちたんだろうなぁと思います。
ちなみに26歳頃までの仕事が不安定な時期は、もしかしたら色んなことを諦めて帰る確率…というのもずっと付きまとっていた気がするので、全くこんな気持ちではなかった。笑 本当に最近ようやっと「良いところなのかもなぁ」と思えるようになりました。もしかしたら歳を取るごとに客観的に見られるようになって、どんどん好きになるのかもしれないね。そうなったら楽しいな。
これからも素敵ポイント見つけたらちょいちょいお伝えしますので、少しでも気になったらみんな、青森においでよ。